
こんにちは、香水ソムリエのiroka(iroka_perfume)です。
みなさんはDiorの香水は持っていますか?私がDioeの香水を初めて買ったのは22歳の時に自分のへのご褒美として奮発してジャドールを買った記憶が今でも深く残っています。
とてもエレガントな大人の香りで、シャープで官能的な香りに魅了されました。こんな香りが似合う大人になりたいと。。。果たしてなれたのかは不明ですが笑
今回の記事は数々の香りを世に送り続けているDiorの香水を5つご紹介していきます♪
ぜひ最後までお付き合いください!
- 女性らいしい魅力あるフェミニンな香りを探している方!
- 憧れのDiorの香水を使いたい!けど、どれがいいのか迷っている方!
- みんなが使っている「あの香水」ってぶっちゃけどうなの!?
Diorの始まり
まずはDiorの始まりやDiorの香りのルーツであるバックボーンを見ていきましょう。
クリスチャン・ディオール
クリスチャン・ディオールの始まりは、1946年にクリスチャン・ディオールが自身の名を冠したブランドを創業することから始まったラグジュアリーブランド。

1905年フランス北西部ノルマンディー地方で生まれ、肥料の生産事業を行う裕福な家庭で育ち、1920年代には一家でパリに移住。
芸術に強い興味を持っていたクリスチャン・ディオールは父親からの出資をもとにアートギャラリーを経営し、パブロ・ピカソやマックス・ジャコブなどの絵を置いていたそうです。
しかしこの平穏も長くは続かず1930年に起こった世界恐慌により父親が破産し、自身のギャラリーも閉鎖、母と弟の死と不幸が続き、まさに人生のどん底まで落ちていきます。

1938年パリにもどってきたクリスチャン・ディオールは芸術で培ってきた感性、知識やデッサン力が認められ、1930~40年代に一大ブームを起こしたロベール・ピゲのもとで第2次世界大戦まで働くことになります。
1942年大戦の徴兵後、フランスで著名なクチュリエ(男性裁断師、主任デザイナー)、ルシアン・ルロンのもとで働きます、これが後のクリスチャン・ディオールに大きな影響を与えます。
余談ですがルシアン・ルロンのもとではピエール・バルマンも一緒に働いていて、1945年にピエール・バルマンは一足先に自身のブランド「BALMAIN”バルマン”」を立ち上げています。
その後、ついに独立したクリスチャン・ディオールは1946年に自身のクチュールメゾンをパリ8区アヴェニュー・モンテーニュ30番地に建て鮮烈なデビューを果たします。

翌年1947年には初のコレクションで提案したスタイルは「ニュールック」と評され、第2次世界大戦中のミリタリールックのような男性的なスタイルではなく、ウエストを絞った8の字ような優しいラインはとても女性らしく、瞬く間に評判が広がっていきます。

ニュールック発表後1950年代の流行を牽引していくDiorはオーバルラインやチューリップラインなどのスタイル。Hライン、Aライン、Yラインなどアルファベットラインと呼ばれるスタイルを次々に発表していきます。
当時日本でもDiorのファッションショーが文化服装学院で開かれています。アメリカ的なファッションではなくパリのモードが日本でも流行していくきっかけはDiorだったのではないでしょうか。
クリスチャン・ディオールは1957年、52歳という若さでこの世を去りましたが、彼の意思を受け継ぎイヴ・サンローランをはじめ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、エディ・スリマン、キム・ジョーンズなど今まさにファッションの最前線で活躍するデザイナー達の手でDiorは世界最高峰のラグジュアリーブランドとして飛躍していきます。
Diorの香り -Miss Dior-
ディオールのクチュールメゾンとしての歴史が分かってきた所で、続いてはディオールの香りです。
実はディオールの香水は1947年の初のコレクションの時に用意されていました。
皆さんもよくご存じの「Miss Dior」です。

1947年当時に発表されたMiss Diorは楕円のボトル入っており、ジャスミンやバラが咲き誇る幸せに満ちた庭園のイメージの香りだったそうです。
第2次世界大戦後の荒廃し、疲れ切った女性たちに花々の香りで癒しをというクリスチャン・ディオールの思いが込められたのだと思います。
また【Miss Dior】名前は、妹のカトリーヌが由来していて、最愛の妹に捧げた香りなのですね。
クリスチャン・ディオールは1946年デビュー当初から「クチュリエであると同時にパフューマーでいたい」と公言していました。クチュリエパフューマーである彼が最初に手掛けたミスディオールは彼が打ち出した「ニュールック」というスタイルを見事に香りで表現しました。

時は経ち21世紀、2005年ミスディオールの再誕、ミスディオール シェリーの発表。
今のミスディオールシリーズの元祖と言える香りは現エルメス専属調香師であるクリスティーヌ・ナジェルによって生み出されます。
エルメスの専属調香師であるクリスティーヌ・ナジェルはジョーマローンのイングリッシュペアー&フリージアを作り出した調香師です。

今までDiorブランドを身に着けたいヤング層が無理をして使っていた(当時の私ですが笑)ようなジャドールやアディクトなどとは違い、香りに魅了された若い世代の層にあっという間に広がっていきます。

この人気を不動のものにしたのが、シャネル専属調香師ジャック・ポルジュのもとで右腕として働いていた天才調香師フランソワ・ドゥマシー。ディオールが初めて専属調香師として迎えた人物です。
2014年に発売されたミスディオール ブルーミングブーケはフランソワ・ドゥマシーが生み出した香りで、ディオールのジャドール、アディクトはもちろんですが、ディオールの最高級フレグランスライン「メゾン クリスチャン ディオール」のシリーズも手がけています。
シャネル香水のココ、エゴイストやエゴイスト プラチナムもジャック・ポルジュとともにフランソワ・ドゥマシーが生み出した香りです。
2021年、ディオール専属調香師がフランシス・クルジャンへと受け継がれます。

2代目専属調香師であるフランシス・クルジャンは1995年に弱冠26歳という若さでジャンポール・ゴルチェ初のメンズフレグランスであるル マルを生み出した調香界の若きプリンスでエリザベスアーデンのグリーンティやケンゾーのケンゾーワールド、バーバリーのミスターバーバリーなど記憶に残る香りを多く創り出している調香師です。
2009年には自信の名を冠した「メゾン・フランシス・クルジャン」というフレグランスメゾンをパリにオープンさせ、彼のブランドから出されている香りもまた良き。
名実ともに兼ね備えた調香師にDiorのサヴォアフェール(匠の技)が受け継がれ、これからもDiorの香りは華やかに、力強く続いていくことでしょう。
ちなみになる話
2021年ウィメンズ、メンズ含めた世界で一番売れた香水をご存じでしょうか?
それはDiorのソヴァージュです。
男性用香水ですが、この香りもフランソワ・ドゥマシーの作品で、世界で3秒に1本売れた計算となり、メンズフレグランスによる1位獲得は史上初と言われています。




”野生的な、ワイルド”という意味を持つ香りsauvage(ソヴァージュ)、イメージキャラクターはジョニー・デップが務めました。。。カッコ良すぎる。
またフランソワ・ドゥマシーをフューチャーしたドキュメンタリー映画もあり、調香師の世界を覗くことができます。気になる方はぜひ観てみてください♪香りの神秘を巡る旅に誘われます。。。
2021年ウィメンズ、メンズ含めた世界で一番売れた香水をご存じでしょうか?
それはDiorのソヴァージュです。
男性用香水ですが、この香りもフランソワ・ドゥマシーの作品で、世界で3秒に1本売れた計算となり、メンズフレグランスによる1位獲得は史上初と言われています。




”野生的な、ワイルド”という意味を持つ香りsauvage(ソヴァージュ)、イメージキャラクターはジョニー・デップが務めました。。。カッコ良すぎる。
またフランソワ・ドゥマシーをフューチャーしたドキュメンタリー映画もあり、調香師の世界を覗くことができます。気になる方はぜひ観てみてください♪香りの神秘を巡る旅に誘われます。。。
【女子力爆上げ】Dior香水特集♪魅力を引き立てる香り5選!

それではirokaがおすすめする、天才調香師フランソワ・ドゥマシーの作り上げたDiorの香りを見ていきましょう♪

おすすめ①Dior MISS DIOR BLOOMING BOUQUET EDT ディオール ミスディオール ブルーミングブーケ オードトワレ

調香 | フルーティフローラル |
---|---|
トップ | シチリアンマンダリン、カラブリアンベルガモット |
ミドル | ピンクピオニー、ダマスクローズ、ジャスミン、アプリコット、ピーチ |
ラスト | ホワイトムスク、パチュリ |
香り持ち | 3〜4時間 |
使いやすい季節 | オールシーズン |
香りのイメージ | 繊細な花々が刺繍されたような美しいドレス |
==特徴==
語り継がれるクリスチャン・ディオールの花々への情熱にオマージュを捧げるこのフレグランスは、ピオニーと優美なローズ ノートの花束が、カラブリアン ベルガモットのみずみずしい輝きと、ホワイト ムスクの繊細なレースにふんわりと包まれたテンダー フローラルの香り。
春を思わすフローラルなシグネチャーは、遊び心あふれるチャーミングなミス ディオールを体現しています。
1947年ディオールが初めて発表し、みんなが憧れた「ミスディオール」の香りをより使いやすく、不変の名香ではなく、時代とともに変わる名香が生まれます。
特に若い世代へのアプローチが成功し、絶対的なモテ香水へ。”開花する花束”という名を持つミスディオール ブルーミングブーケは爆発的人気を巻き起こし、2014年発売からディオールのNo.1香水であり、現在全て香水の中で愛され香水No.1と言っても過言ではないでしょう。

おすすめ②Dior J’ADORE EAU LUMIER EDT ディオール ジャドール オー ルミエール オードトワレ

調香 | フローラル |
---|---|
トップ | ブラッドオレンジエッセンス |
ミドル | プロヴァンス産ネロリ |
ラスト | スリランカ産サンダルウッド |
香り持ち | 3〜4時間 |
使いやすい季節 | オールシーズン |
香りのイメージ | プロヴァンス産ネロリが太陽のような輝きを感じさせる。 |
==特徴==
ジャドールのオードトワレをリニューアルしたモデル。
グラース地方でも最も美しい花の一つであるヴァロリス産ネロリが、伝説的なジャドールのフローラル ブーケの中心に調合されました。ディオール パフューマー クリエイターのフランソワ・ドゥマシーは、故郷グラースでのビター オレンジの木立の記憶を甦らせます。
ネロリのエッセンシャルオイルはフランス産とチュニジア産が高品質と言われていますが、もっとも高価で上質なプロヴァンスのヴァロリス産のネロリが使われており、かすかに甘く透明感のあるフレッシュなネロリが輝く優雅な香りです。
おすすめ③Dior HYPNOTIC POISON EDT ディオール ヒプノティック プワゾン オードトワレ

調香 | オリエンタル |
---|---|
トップ | ジャスミン、プラム、ココナッツ |
ミドル | アーモンド、ローズウッド、チュベローズ |
ラスト | バニラ、サンダルウッド、ムスク |
香り持ち | 4〜5時間 |
使いやすい季節 | 秋・冬 |
香りのイメージ | ダークな甘さと香ばしさに引き込まれる妖艶な香り。 |
==特徴==
香水らしくない名前の香りを創造しようという構成から生み出された香水。
1985年Poison”プワゾン=毒”と名付けられた香りが世界中を席巻しました。
そのプワゾンの第3作目にあたり、プワゾンシリーズ最高傑作と言われるヒプノティック プワゾンはアニック・メナードという調香師に1998年に作られ、フランソワ・ドゥマシーが再構築します。
特徴はなんといてもアーモンドとバニラの圧倒的存在感が織りなすグルマンノートで、とてもエレガントであり妖艶でもある香りは、その名の通りまさに”ヒプノティック プワゾン =催眠性の毒”
深紅の真っ赤なリンゴのようなボトルが毒々しくも可愛いですよね♪
おすすめ④Dior DIORISSIMO EDT ディオール ディオリッシモ オードトワレ

調香 | フローラル |
---|---|
トップ | ジャスミン、イランイラン、グリーンノート |
ミドル | スズラン、アマリリス |
ラスト | サンダルウッド、ムスク |
香り持ち | 3〜4時間 |
使いやすい季節 | オールシーズン |
香りのイメージ | 気品、清楚、可憐、愛らしさのあふれる香り。 |
==特徴==
クリスチャン・ディオールが愛した花、スズランをふんだんに使った香り。
“幸運”と“成功”をもたらす ラッキー フラワー、スズランのための香水、ディオリシモ。
愛らしさ、気品、優雅さ。 そして可憐で清楚なその印象は時代を 経ても移ろうことのない、永遠の女性 らしさを表現しています。
スズランは天然香料として抽出ができず本来のスズランの香りが失われます、そこでグリーンノートを基調にジャスミンなどを加えスズランの香りを再現したディオリッシモが1956年に誕生します。
2009年フランソワ・ドゥマシーが更に生まれ変わらせ現行の落ち着きのある香りへ。
時代を超えた名香として今でも愛されています。
おすすめ⑤Dior ADDICT EAU FRAICHE EDT ディオール アディクト オー フレッシュ オードトワレ

調香 | フルーティフローラル |
---|---|
トップ | カラブリアンベルガモット |
ミドル | フリージア、スズラン、ザクロ |
ラスト | ホワイトムスク、ウッディーノート |
香り持ち | 3〜4時間 |
使いやすい季節 | オールシーズン |
香りのイメージ | 花々とフルーツがはじけるスパークリングでジューシーな香り。 |
==特徴==
フリージアとスズランの輝くようなフローラル ブーケをカラブリアン ベルガモットが際立たせ、ホワイト ムスクがやさしく包み込みます。
透明感があり瑞々しくも清潔感ある香りが優しい香り。
こちらも2004年に発売されていた香水アディクトをベースにフランソワ・ドゥマシーが再び命を吹き込んだ香りで、自由でファッショナブルな現代に相応しい香水になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
みんなが憧れるDiorのとても華やかで唯一無二な香水の数々、そしてその起源であるクリスチャン・ディオールの人生が今も息づいていると私は思います。
今も世界のトレンドの中心にいるDiorから今後も目が離せません!!
最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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